新狭山の達人に聞く
INTERVIEW
市の取り組み、暮らす人々、
働く人々から見る狭山市の魅力
狭山市では、ソフトとハード両面の取り組みもあり、2年連続で転入超過に。
最新の統計(令和4(2022)年版「統計さやま」)によると、
狭山市は令和3・4年(2021・2022年)と2年連続で大幅な転入超過となっており、
転入してきた方のうち、約7割を30代以下の若い世代が占めています。
なぜ今、狭山市は若い方々に人気があるのか。
今回は実際に狭山で暮らす、または、働く方々が、
狭山市・新狭山の魅力をどのように感じているのか、インタビューを行いました。
この街の暮らしやすさや豊かさについて、
それぞれの想いを伺い、狭山市・新狭山の魅力をより紐解いていきます。
「シンサヤママーケット」の二人の
“仕掛け人”
新狭山駅北口商店街では現在、毎月第二日曜日に、駅前通りに多数の店舗が出店する「シンサヤママーケット」が開かれます。これは2019年から始まったもので、地元の人に加え、近隣からも多くの人が集まり、賑わいを見せています。こだわりの食材を使った食べ物や、手作り雑貨、木工品など様々なお店が出店し、さらにアーチストも参加するなど、新狭山の新たな可能性を引き出す文化として根付きつつあります。
この「シンサヤママーケット」の“仕掛け人”の一人が新狭山北口商店街の会長を務める田口博章さん。創業53年を迎える酒店の二代目です。
もう一人の仕掛け人・鈴木美央さんは、公共空間の活用や商店街支援などの都市戦略、さらに建築意匠設計などを手掛ける企業の代表。著書には『マーケットでまちを変える ~人が集まる公共空間のつくり方~』があり、これまでも様々な地域の取り組みの支援を手がけてきました。
「埼玉県から、商店街支援ということでご紹介いただきました。新狭山は様々な魅力がある街だなと感じましたが、田口さんの熱意や、田口さんに寄せる地域の方々の信頼にも心を動かされました」
豊かな暮らしを育み、
子どもたちの健やかな成長を見守る
「新狭山モデル」に
「マーケットの開催日には、商店街が、全く違った風景に見えたのには感動しました。みんなが集まって、ワイワイと楽しそうにしているのを見て嬉しかったですね。鈴木さんの著書で知ったロンドンのマーケットに憧れていましたので、一歩、近づけたかなと」という田口さん。
「私自身も第一回から参加して大きな手応えを感じました」という鈴木さん。「木工作家さんが展示していた割と高価な椅子が完売したり、キッチンカーで学生さんがスイーツの写真を撮っている風景など、街としての文化的な背景や若者が集まるイベントになっていく予感も感じました。回を重ねるうちに、近隣の人気の食べ物屋さんが出店し、このマーケットでしか食べられないメニューを提供したり、アーチストさんが参加し楽器を演奏したりと、多彩な展開を見せています。子どもたちのいい思い出にもなっていますね」
このほかマーケット開催には大きな好影響もあったとのこと。「商店街には空き店舗もいくつかあったのですが、マーケット開催以降、借りたいという希望が多く寄せられ、若い方、今までになかった業種の方が入られるようになっています。出汁にこだわったラーメン屋さん、深大寺で修行をされたお蕎麦屋さんなど、次第に商店街が活性化していると感じています」と田口さん。
「マーケットは都市戦略の一つで、暮らしを豊かにし、子どもたちを育み、街の価値を高めていくことにも繋がります。ここでの成功は『新狭山モデル』とも言えるもので、今後も継続し、新狭山が近隣エリアの中心的存在として「あの街に行ってみたい、住みたい」と思われる街であるための大きな要素になると思います」と語る鈴木さん。「次は週一回の開催を目指したいですね」と笑顔を見せてくれました。
「レストラン一国」の
オーナーシェフに聞く
狭山市の“変化”
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一国(イチクニ)の和洋折衷・創作和食コース
Q.狭山市でレストランを開業した経緯と、
お店の特徴を教えてください
この地はもともと実家の土地で、28年前にレストランを開業しました。当時はまだ周りに何もなく、ちょっと不安でしたね(笑)。とにかく一度来ていただいたお客様には、 “感動”してもらえ、「またあのお店に行きたい」と思っていただけるお店を目指しました。
Q.狭山市での暮らしや子育てについては、
どのように思われますか?
我が家は二人の子育てもしましたが、新狭山周辺には病院や小学校、保育園や幼稚園も身近で、市役所も行きやすく、公園も多かったり、レジャーへのアクセスも良かったりして生活の不便はなかったですね。航空公園のイベントや、関東三大七夕祭りに数えられる「狭山市入間川七夕まつり」は今も毎年の楽しみです。最近ではサイボクのテーマパークなど、気軽に行ける場所も増え、これからの子育て世代にもオススメだと思います。
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ハムやソーセージで有名な
『SAIBOKU(豚のテーマパーク サイボク)』 -
関東三大七夕祭りのひとつ「狭山市入間川七夕まつり」
Q.狭山市の変化と将来性について、
どのようにお感じですか?
新しく一戸建てやマンションなども増え、狭山市駅周辺には若い人たち向きのお店も増えてきており、街の大きな将来性を感じています。私の長男も料理人になり、外での修行の後、今は戻って来て一緒にこのお店をやっています。若い感性も活かしながら、新しいお客様の期待にも応えられる店作りをしていきたいですね。今はこの地で続けてきて本当に良かったという気持ちです。
「知られざるエリア魅力」と
「市の取り組み」
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全国にファンを持つアウトドアブランド「muraco」
Q.狭山市でアウトドアブランドを立ち上げられた経緯を教えてください
もともと狭山市の隣の日高市で父が金属加工業を経営していたのですが、継承するにあたり金属加工の技術を生かしたアウトドアのブラントを立ち上げることなりました。それを契機に、手狭になった本社および工場を新たに狭山市に新築移転することも決めたんです。
Q.狭山市にはどのような特徴、
そして魅力がありますか?
交通の便が良く、車なら行きたいところにスムーズに行けるところではないでしょうか。特に圏央道からは関越道や中央道、さらに東名高速を経由して、都心はもちろん、長野県や山梨県、関西方面にもアクセスがいいですね。キャンプや海などにも気軽に出かけられ、その日の朝に「今日はどこに行こうか」と話をして、ノープランで出かけても大丈夫。ビジネス面でも、都心での商談や全国展開に有利な立地ですね。
image photo
高速道路までもラクラクアクセス
- 川越ICまで 約3.6km
- 狭山日高ICまで 約5.9km
周辺交通図
Q.身近で楽しめるアウトドアスポットを
教えてください
狭山市内にある智光山公園が緑も多く、ソロキャンプや愛犬とのオートキャンプなどが可能で、バンガローもあり気軽に利用できます。実は当社でこのキャンプ場のプランニングにも協力していて、お客様を招いてイベントを開いたこともあります。公園内にはバーベキュー広場や動物園、植物園、テニスコートなどもあり、半日は楽しめます。他には武蔵野の面影を残す雑木林に囲まれた「赤坂の森散策路」では、自然の中散策が楽しめます。
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智光山公園
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赤坂の森散策路では季節の山野草をみつける事ができる
(堀兼・上赤坂公園内)
若い世代の住宅取得を支援する制度や、
地域ぐるみで進む子育て環境の
整備に注目※2
狭山市では、転入を促進する様々な制度の導入や、子育て環境の充実など仕組みやソフト面での取り組みがあります。また、ハード面においては、智光山公園や狭山稲荷山公園、入間川の豊かな自然を活かすため、遊具の設置やキャンプ場の整備を推進。入間川のほとりにはカフェのある「入間川にこにこテラス」も設置されました。また児童館と保育所を複合化した「いりそ次世代支援センター」をオープンさせたり、駅や通学路等に子どもたちを見守る防犯カメラ設置をしたりと、安心して子育てに取り組める環境整備が着々と進んでいます。
こうした資源も利用しながら、狭山市では子どもたちの「学び」に関し保護者、教職員、そして地域が連携。市内の公民館、児童館、図書館、博物館などを利用して、学習支援や子ども映画会、博物館でのガイドツアー、さらにはクッキー作りや茶畑農家さんと協力しての茶摘み体験など地域色を生かした活動を行なっています。
また、若い世代の転入を促進する取り組みとして、市内で住宅を新築または新築住宅を購入した人に、住宅取得費用の一部を補助する制度があります。また市内に住む親世帯と同居、近居するため市外から転入する子世帯に、住宅の新築や取得、増改築などの費用の一部を補助する制度も導入しています。
若い世代の住宅取得を支援する制度や、
地域ぐるみで進む子育て環境の
整備に注目※2
狭山市では、転入を促進する様々な制度の導入や、子育て環境の充実など仕組みやソフト面での取り組みがあります。また、ハード面においては、智光山公園や狭山稲荷山公園、入間川の豊かな自然を活かすため、遊具の設置やキャンプ場の整備を推進。入間川のほとりにはカフェのある「入間川にこにこテラス」も設置されました。また児童館と保育所を複合化した「いりそ次世代支援センター」をオープンさせたり、駅や通学路等に子どもたちを見守る防犯カメラ設置をしたりと、安心して子育てに取り組める環境整備が着々と進んでいます。
こうした資源も利用しながら、狭山市では子どもたちの「学び」に関し保護者、教職員、そして地域が連携。市内の公民館、児童館、図書館、博物館などを利用して、学習支援や子ども映画会、博物館でのガイドツアー、さらにはクッキー作りや茶畑農家さんと協力しての茶摘み体験など地域色を生かした活動を行なっています。
また、若い世代の転入を促進する取り組みとして、市内で住宅を新築または新築住宅を購入した人に、住宅取得費用の一部を補助する制度があります。また市内に住む親世帯と同居、近居するため市外から転入する子世帯に、住宅の新築や取得、増改築などの費用の一部を補助する制度も導入しています。
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入間川にこにこテラス
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入間川にこにこテラス 遊具






