BAUS MAGAZINE

バウスマガジン

2024.08.30

BAUSのある街

やわらかな水辺のやすらぎが、
心とリンクする「一之江」

都営新宿線で新宿駅まで約27分と、乗り換えなしでアクセスできる江戸川区・一之江。一之江駅から新宿までは、市ヶ谷や神保町、小川町といった都心の主要エリアを通っているため、どこにでも出やすい路線です。
穏やかな 水の恵みと緑に囲まれた一之江は、下町の魅力を残しながらも発展を続けており、ファミリーが住みやすい街として注目されています。

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  • 「空と水の青」に包まれる、
    リバーサイドでの休日

    ゆったりと流れる新中川に、青のアーチを描く明和橋。
    一之江駅前の路地を抜けた先に広がるのは、思わず深呼吸したくなるようなリバーサイドの美しい風景です。

    川沿いはサイクリングロードとして整備されており、休日に本格的なロードバイクを楽しむ人もいれば、ウォーキングや犬の散歩で利用する人も。
    水辺を吹き抜ける風を感じながら、東京湾を行き交う小型船やスカイツリーを眺めているだけでも、幸せな時間を過ごすことができます。

    川面から空へと続く青のグラデーションと、草木のコントラスト。
    どこを切り取っても絵になるリバーサイドは、自分だけのお気に入りのビュースポットを見つけてみたくなります。

  • 季節のイベントでにぎわう
    一之江駅周辺エリア

    新宿と千葉県・本八幡を横断するように結ぶ都営新宿線の一之江駅。都心へのアクセスのよさはもちろん、駅前からは羽田空港や成田空港、東京ディズニーリゾートへのバスが運行しており、利便性も抜群。荷物が多くなりがちな出張やレジャーシーンにおいて、乗り換えなしで空港まで行けるのは、かなりうれしいポイントです。

    駅前にはスーパーやドラッグストア、コンビニといった店舗が並び、買い物帰りにベンチで休む人の姿も見られます。
    周辺のエリアでは、四季のイベントも開催されていて、「一之江駅西口 春まつり」や、夏の「古川まつり」など、都市化が進むなかでも下町文化が大切に継承されてきました。

    また一之江駅の西側を流れる一之江境川親水公園は、季節ごとに彩りを変える植物が生き生きと茂り、カモや小魚が泳ぐ姿が見られるなど、新中川とはまた違った川辺の魅力を感じることができます。
    夏になると、じゃぶじゃぶ池は子どもたちの絶好の遊び場に。水鉄砲にゴーグルと、気合い十分の少年の笑顔は、夏の日差しにも負けないくらい、キラキラと輝いていました。

  • 見た目も可愛い絶品スイーツが並ぶ
    スタイリッシュなカフェ

    駅の東側、明和橋から歩いて10分ほどの場所にあるカフェ「BAKE」は、白い壁と木目調の店内が心地よい、自家製サンドイッチやスイーツが楽しめるお店です。
    カフェの隣には焼き菓子を販売するブースがあり、ネコやクマの形をしたデコレーションクッキーが並びます。そのあまりの可愛さに、食べる前から笑顔でショーケースを見つめてしまうほど!

    店内でスイーツを楽しむなら、サクサクのパイに季節のフルーツやアイスを盛り合わせた「日替わりBAKEパイ」がおすすめ。ほかにもショートケーキやタルト、チーズケーキなどがあり、こちらも日替わりで楽しめます。

    オーナーの子玉さんいわく、「どのケーキも、デコレーションやフルーツ、生地のフレーバーなどを日によって変えています。とくにフルーツは、季節に合わせたフレッシュなものを使うようにしています」とのこと。まさに一期一会のスイーツです。
    さらにうれしいのは、日替わりケーキに、自分で選んだ焼き菓子を合わせて、ワンプレートで提供してくれること。

  • 「きっかけは、ケーキをご注文されたお客様から“クッキーも一緒に乗せたい!”と言われたことでした。店内でご購入の焼き菓子でしたら、基本的にどれでも組み合わせていただけます」(子玉さん)
    自分だけのオリジナルプレートが楽しめるとあって、遠方から訪れる人もいるのだそうです。

    定番のBAKEパイのほか、「NIKKEI プラス1」のバターサンドランキングで10位を獲得したバターサンドなど、どれも店内で焼き上げており、センスのよい手土産やプレゼントとしてもぴったり。
    オーダーケーキも可能で、お誕生日用には数字のクッキーを乗せたスタイルが人気です。
    食べる幸せだけでなく、「可愛くデコる楽しさ」も味わえる素敵なお店です。

    【お店情報】
    BAKE(ベイク)
    東京都江戸川区東瑞江2-10-10
    電話番号:0120-636-222
    営業時間:10:00~17:00/定休日:火

  • DIY初心者から達人まで!
    「ものづくり」の楽しさに触れる工房

    「DIYに興味はあるけれど、何から始めればいいのかわからない」
    そんな人にぴったりなのが、今井街道沿いにある「DIY工房タカオー」です。一見すると日用品を扱うお店に見えるのですが、店内はかなり広く、奥に工房スペースがあり、DIYに関する商品も充実しています。

    店長の小川さんは「ものづくりの楽しさと感動を伝えたい」という思いから、工房をオープン。1人あたり30分550円(税込)で、作業スペースや工具を自由に利用できるサービスを提供しています。
    道具の使い方からコツまで丁寧にサポートしてくれるので、DIY初心者でも手ぶらで安心して参加できます。
    また作りたいサイズを伝えれば、図面を引いて材料の切り出しまで行ってくれるので、オリジナルのラックやスツールなどに挑戦してみるのもいいかもしれません。

    「もちろん、切るところから自分で体験したい場合もサポートします。材料の持ち込みもOKなので、ホームセンターで購入したものの、部屋のサイズに合わないのでカットしたいという方もいますね」(小川さん)

  • 夏休み期間は、子ども向けワークショップ(※予約制)も開催しており、木のロボットや玩具、竹のランプづくりなどが楽しめます。
    「時間を忘れて作業に没頭できるのが、DIYのいいところ」と語る小川さん。あまりに集中しすぎて、「2時間経ったよ」と伝えると「えっ、もう!?」と驚く子もいるのだそう。
    親子で夢中になりながら、何かを一緒に作り上げるという体験は、夏の最高の思い出になるはずです。

    【お店情報】
    DIY工房タカオー
    東京都江戸川区一之江4-1-29
    電話番号:03-3653-5461
    営業時間:11:00~17:00/定休日:水

  • 子どものワクワクを満たしてくれる
    江戸川の河川敷エリア

    科学や自然に関する子ども向けの体験施設として人気なのが、一之江駅から車で12分ほどの距離にある「江戸川区子ども未来館」です。
    年間を通じてさまざまなプログラムが開催されており、1階は図書館になっているので、実体験から得た学びをより深める機会としても活用されています。
    プログラムは事前予約制で、人気の高い枠は抽選となることも。毎月どれに参加したいかを、お子さんと話し合うのを楽しみにしているというご家族もいました。

    さらに、子ども未来館のすぐ近くにある「篠崎ポニーランド」では、江戸川の河川敷内にあるコースでポニーに乗馬(※小学6年生まで)したり、ニンジンをあげたりと、無料でポニーと触れ合うことができます。

    このエリアは、毎年8月に開催される「江戸川花火大会」の会場となっている篠崎公園からも近く、打ち上げ花火の観覧スポット。雄大な江戸川の空の下、色鮮やかな思い出を刻んでくれることでしょう。

  • 海へと向かう船を眺めながら、
    テラスでスペシャルランチを

    一之江から浦安方面に車で約10分、明るい陽射しが店内いっぱいに降り注ぐ「マリーナレストラン トリム」は、旧江戸川を臨むマリンクラブの2階にあり、クラブ会員でなくても利用が可能です。
    店長の大塚さんによると、約9割が一般利用とのことで、テラス席はペットの同伴もOK。リバーサイドで美味しいランチを楽しめるとあって、その人気も納得です。

    メニューは、ハンバーグやチキンステーキ、パスタ、ハンバーガーなど、マリーナ気分を盛り上げてくれるものばかり。
    チキンに合わせたハニーマスタードソースも美味しく、ディップしたパンが止まらなくなってしまいます。
    「パンにもこだわっていて、ハンバーガーのバンズと、ランチセットのパンの一部は、浦安にある知り合いのパン屋さんにお願いしています。決して来やすい場所ではないし、それでもわざわざ足を運んでくださったお客様に、少しでも“来てよかった”と思ってもらえるようなサービスを心掛けています」(大塚さん)
    その言葉を裏付けるように、テーブルには生花が飾られているなど、細やかな気配りを感じます。

    そんな大塚さんにリバーサイドの魅力をお聞きしたところ、「春先の少し暖かくなってきた頃のテラスは最高ですね。あとは、お店は営業時間外になってしまうのですが、屋形船が通る夜のリバーサイドの風景も大好きです」と教えてくれました。
    「トリム」はランチ営業ですが、週末は混雑するのでぜひ予約を。公式サイトからネット予約が可能です。

    【お店情報】
    マリーナレストラン トリム
    東京都江戸川区東葛西3-17-16ニューポートマリンクラブ2階
    電話番号:03-6808-5188
    営業時間:月・水~金11:00~15:00、土日祝日11:00~17:00/定休日:火

  • 「私のため」に咲いてくれる
    一輪の花から、パワーをもらう

    「DIY工房タカオー」の向かい側にあるフラワーショップ「fc」は、オランダ国家認定資格を持つフラワーコーディネーター・鈴木さんが手がけるお店です。
    月に1回のペースでフラワー教室も開催しており、ひなまつりやクリスマスなどのイベントシーズンには、小さなお子さんと一緒に参加されるお母さんもいるそうです。

    「教室の内容は時期によってさまざまで、アレンジメントやブーケを作ることもあれば、クリスマス用のリースを作ることも。参加される方の年齢も幅広いですね。若い方もいますし、アレンジメントの回だと、趣味の時間として楽しんでいらっしゃる奥様が多い気がします」(鈴木さん)

    印象深かったのは、日常に花を上手に取り入れているお客様の言葉。「今日は黄色い気分なんです」「赤い花はありますか?」といったリクエストをされるのだそう。

    「テンションを上げたいとか癒されたいとか、気分に応じて選ばれているようで、素敵だなと思います。1本だけのご購入を遠慮される方もいますが、全然問題ありません。ぜひ気軽にいらしてくださいね」(鈴木さん)

    そんな鈴木さんも、リバーサイドの暮らしを愛するひとり。
    「特に灯りがいいなって思います。私は橋を越えて通っているんですが、夜、ライトアップされた橋と灯りの揺らめく川面を眺めていると、とても心が落ち着きます」

    一之江には、ゆったりと流れる川とシンクロするかのような、穏やかな時間と世界が広がっていました。

    【お店情報】
    fc(エフシー)
    東京都江戸川区一之江7-31-4-102
    電話番号:080-3410-2211
    営業時間:10:00~17:00/定休日:日、祝日

取材・文:秋山美津子(Dripword)
撮影:大石隼土
※掲載の情報は2024年8月時点のものです。
※記事内で紹介している所要時間は目安です。