バウスマガジン
2024.11.29
BAUSのある街
豊かな自然風土に恵まれ、西武新宿線を利用すると新宿まで1本でアクセスできる、埼玉県狭山市。
2024年9月にオープンした大型商業施設「エミテラス所沢」がある所沢駅へは、新狭山駅から約15分、コストコやアウトレットパークなども車で15分ほどの圏内です。
レジャーと都心へのアクセスの両方が叶う狭山エリアは、魅力的な街づくりのパワーであふれています。
ロータリーからまっすぐ伸びる道の両側に街路樹が並ぶ、新狭山駅。行き交う人々の足元では可愛らしい花が風に揺れていて、穏やかな空気が流れています。
駅周辺にはスーパーやコンビニ、ファストフード店などが揃っており、駅を利用するついでに買い物も可能です。
さらに北口の商店街「すかいロード」には、手作りスイーツのお店や、オシャレな外観が目を引く手打ち蕎麦屋、レトロな佇まいの喫茶店など、ジャンルも趣も異なるお店が集まっています。
商店街で月1回のペースで開催される「シンサヤマ マーケット」の日には、キッチンカーやハンドメイド雑貨といったお店が集合し、マルシェのような賑わいに。
狭山・所沢エリアに実店舗を構えるお店が出店していることも多く、このマーケットがきっかけでお気に入りのパンに出逢えたという人もいるようです。
青空の下、アーティストのライブを聞きながらランチを楽しむもよし、テイクアウトして家でゆっくり味わうもよしと、気分によって使いわけながら、地域の旬を満喫できます。
また、すかいロード沿いでカジュアルにイタリアンを楽しみたいときは、モチモチの生パスタが人気の「パステリア ルコッソ」がおすすめです。
ルコッソ名物・渡り蟹のトマトクリームソースは、まるでカニが一匹、お皿に乗っているかのような、ユニークなビジュアル!
もちろん味の評価も高く、新狭山で暮らす人たちが自慢するほどに愛されているお店です。
【お店情報】
パステリア ルコッソ
埼玉県狭山市新狭山2-8-5
電話番号:04-2937-6444
営業時間:11:30~14:30(ランチ)、18:00~21:30(ディナー)/定休日:月
駅前から、すかいロードを歩いてすぐ、黒と白のファサードが印象的な「HAZY LABO(ヘイジ―ラボ)」は、独創的なビール醸造を手がけるブルワリーです。
「HAZY」とは、濁っているという意味で、オーナー兼醸造家の東里(あいざと)さんは「Hazy IPA」と呼ばれる、ホップを大量に使用した濁りのあるクラフトビールの奥深さに惚れ込み、HAZY LABOをオープンしたのだそう。
クラフトビールでは珍しい常温での熟成や、副原料にフルーツやスパイスを使わず、世界中から厳選したホップと酵母の力でフルーティーなアロマを引き出すなど、実験的な製法による挑戦を続けています。
ふんわりとホップの香りが漂う店内にはテイスティングルームがあり、巨大な発酵タンクを眺めながら、東里さんが生み出したHazy IPAを味わうことができます。
提供されるビールは一期一会で、まだ定番の銘柄はなく、どんどん新しいビールの誕生へとつながっているとのこと。
そのなかでも興味深いのは、数種類のビールをブレンドするBlend Hazy Set。東里さんがハマった「HAZY沼」の魅力を、ぜひ体験してみてください。
常温熟成の貴重なビールを味わうだけでなく、その過程や作り手の想い、クラフトビールの知識まで深めることができるHAZY LABO。
駅からの帰り、「ちょっと寄り道」が楽しみになりそうです。
【お店情報】
HAZY LABO(ヘイジーラボ)
埼玉県狭山市新狭山2-8-8瀬戸ビル1F
営業時間:金17:00~21:00 土日・祝日13:00~21:00/定休日:月~木
新狭山駅から車で18分ほどのところにある「三富(さんとめ)今昔村」は、かつて不法投棄のゴミが散乱していた雑木林を、「自然の循環や人との共存」を体感するサステナブルフィールドとして再生させた里山です。
三富今昔村の入口は、「くぬぎの森交流プラザ」とエシカル雑貨のショップ「オークリーフ」の2カ所。いずれも里山保全費を払ってから入村します。
この取り組みに込めた想いを、運営元である石坂産業株式会社の広報・水澤さんがお話してくれました。
「里山と聞くと、ありのままの自然と思われるかもしれませんが、実は“人の生活と結びついた森や山”という意味があるんです。里山は、人が適度に手を入れていかないと生態系が崩れてしまい、自然環境を維持できません。ここを訪れたみなさまからいただいた保全費は、すべてこうした維持活動に使わせていただいています」(水澤さん)
その言葉に、「自然からの恩恵を当然と思わず、自分自身も循環サイクルを守る一員なのだ」という意識が芽生えます。
とはいえ、三富今昔村は楽しみながら五感で学ぶことがモットー!
ドーム型のテントを1棟貸し切りできる「SATOYAMA DAY CAMP」や、ダッチオーブンで作る無水カレー、手作りソーセージでBBQといった体験型プログラムも充実しています。
「お子さんたちに人気なのは、生き物調査隊やブルーベリーの収穫体験などですね。まずは楽しんでいただいて、それが自然環境に興味を持つきっかけになれればと思います。たとえば、“ピザがおいしかった!”という体験から、生地に使用しているオーガニックの国産小麦を知っていただくなど、きっかけづくりの工夫や接点をたくさん用意しているつもりです」(水澤さん)
村の中心部にある「集(つどい)のヤマ」エリアには、くぬぎの森カフェとパン工房があり、テラスでランチを楽しむこともできます。
太陽光発電のエネルギーで広場を走るミニSL「やまゆり鉄道」や、操縦席に乗って写真撮影が可能な実物のショベルカー展示など、子どもたちにはもちろん、子ども顔負けではしゃいでいるお父さんの姿を見かけることもあるそう。
この地で300年以上受け継がれてきた里山の森林に抱かれ、癒されながら、自然の循環について家族で考えてみる——。
そんな素敵な一日を過ごしてみては、いかがでしょう?
【施設情報】
三富今昔村(さんとめこんじゃくむら)
埼玉県入間郡三芳町上富1589-2
電話番号:049-259-6565
開村時間:10:00~17:00(入場は16:00まで)/定休日:火
※GW、夏季・年末年始他等により変動あり
新狭山駅の南口から歩いて約2分、白い壁にブルーのドアが美しい「ハルパンカフェ」は、店長の田口さんが丁寧に焼き上げたパンやスイーツが楽しめるお店です。
無添加にこだわり、バターや卵を使用していないのに、モチモチで風味が豊かな理由は、坂戸市で栽培されている国産小麦を使っているから。
素材にこだわった商品のなかで特にユニークなのが、肉厚で大きな椎茸がまるごと乗った「椎茸パン」。
なんと日高市の椎茸農家さんに、パンの大きさに合わせたサイズにまで育ててもらっているそうです。
店内の装飾や小物は田口さんのセレクトで、森の小さな動物たちの置物と目が合うと、その可愛らしさに心もほどけていきます。
「ハルパンカフェは、ひとりで来られるお客さまも多いので、どんな方にとっても居心地のよい場所であってほしいと思っています。そういえば、カウンターに座っていた方がお隣の人と仲良くなって、後日、一緒に来店されたこともあるんですよ」(田口さん)
「カラダとココロがホッとする、みんなの居場所」でありたいと、スペースの貸し出しも行っており、ヨガや英会話、フラワー教室などが開かれることも。
編み物好きの人が集まり、ランチをしながら制作するなど、そのスタイルも自由です。
「お子さんと一緒も大歓迎ですし、おしゃべりしたいとき、静かに過ごしたいとき、いろいろなシーンで遊びに来てくださいね」
美味しいパンとお茶。そして、ふんわりと笑う田口さんの存在も、自然と人を惹きつける魅力のひとつかもしれません。
【お店情報】
ハルパンカフェ
埼玉県狭山市新狭山3-9-16-103
営業時間:月~土11:30~16:00/定休日:日
住宅街から車を10分ほど走らせるだけで、緑あふれる風景を感じられるほど、豊かな自然に恵まれている新狭山。
入間川沿いにある「入間川にこにこテラス」は、カフェと遊具が併設されており、平日・休日問わず子どもたちが元気に遊ぶ姿が見られます。
また、お天気の良い日は、昭代橋から雄大な富士山の姿を臨むこともできる絶景スポット。夕暮れの空に浮かび上がる、富士山のシルエットは圧巻です。
入間川にこにこテラスでは、年間を通じてイベント「さやまぐらし」が開催されていて、この日はハロウィンパーティーが行われていました。
集まったキッチンカーは、絶品ステーキを提供する「K.P Kitchen」をはじめ、ホットドックやたこ焼き、りんご飴、クレープなど総勢8店!
主催のさやまぐらし実行委員会によると、メインのご飯、軽食、デザート、ドリンクと、グルッと食べ回りたくなるようなラインアップを意識しているそうです。
さらに、わたあめや輪投げ、パペット劇といった子ども向けのブースも充実していました。
夕方になると、魔法使いやカボチャのおばけ、プリンセスといった衣装に身を包んだ子どもたちが、続々と集まってきます。
会場で友だちを発見し駆け寄る姿があちこちで見られ、小さなおばけたちの追いかけっこが始まるシーンも。
それを見守る大人たちも、みんな楽しそうです。
入間川にこにこテラスは、子どもが広いスペースで自由に遊べるだけでなく、多くの大人が見守っているという安心感があるのかもしれません。
知らない子が転んで泣いていたら、そばにいた大人が近寄って「大丈夫?」と声をかける。
「子育てをみんなで見守り・支える」というマインドが、地域コミュニティに根づいているように思えます。
さやまぐらし実行委員会では、クリスマスをはじめ、今後もいろいろなイベントを企画しているとのこと。
「夏祭りのときに、小さな女の子がお母さんと一緒にチラシを持って、“楽しみにしてきたんです”と言ってくれたのは嬉しかったですね。
これからも魅力あふれるイベントを企画して、狭山市が子どもたちにとって“心の故郷”となるよう、地域のみなさんと共に育んでいきたいと思っています!」
実行委員長さんの言葉には、狭山と、そこに暮らす人たちへの温かい想いが込められていました。
店主の吉田さんが全国の陶芸作家から集めた逸品を取り扱うお店「みつ噐」は、器との運命的な出逢いを求めて通いたくなる場所です。
店内に並ぶ器は、同じように見えても釉薬の濃淡などが一つひとつ微妙に異なり、まさに唯一無二のものばかり。
手にしたときのフィット感や、ひと目見た瞬間にインスピレーションを感じたならば、それはあなたにとっての「運命の器」との出逢いかもしれません。
吉田さんは基本的に作家から直接仕入れているので、時間があれば作り手の意図や特徴などのお話を聞けるのも魅力です。
器の背景にあるストーリーもぜひ一緒に味わってみましょう。
お気に入りの器は、そこにあるだけで日々の生活を美しく彩ってくれます。
使い込んでいけばいくほど、愛着もより深まるもの。
「今日こそは出逢えるかな?」
そんなワクワクを胸に抱きながら、ドアを開けてみてください。
【お店情報】
みつ噐
埼玉県狭山市下奥富503-7
営業時間:13:00~17:00(営業日のみ)/不定休
※営業日は、公式インスタグラムにてご確認ください。