バウスマガジン
2025.01.28
暮らし
立春は、暦の上で「春が立つ日」、つまり、春の始まりを意味する特別な日です。新しい季節の訪れは、心を新たにし、何かを始めるのにふさわしいタイミングです。
まだ寒さは厳しいものの、これから日が長くなり、陽射しも徐々に暖かさを増してきます。やがて春の光に誘われるように、草花が顔を出す季節が目前に迫っています。
この立春の機会に、住まいでも春の兆しを取り入れてみませんか?今回は、春を感じる空間づくりのアイデアをご紹介します。
二十四節気(にじゅうしせっき)の最初にあたる「立春」は、冬から春へと移る節目の日です。旧暦では一年の始まりとされ、以前は新たな季節の訪れを祝う重要な日でした。
また、立春の前日にあたる「節分」は、かつての大晦日をさし、豆まきをして厄を払い、新しい年を迎える準備をする日とされていました。
立春の日付は天体の動きによって変動し、多くの場合2月4日となりますが、2025年は2月3日が立春、その前日の2月2日が節分になります。節分の豆まきで厄を払い、清々しい気分で立春を迎えることは、新たなスタートを切る良いきっかけとなるでしょう。
この機会に、住まいに春の活気をプラスして、心もリフレッシュしてみましょう。
季節の変わり目に行動を起こすことは、自然のリズムに調和し、気持ちをリフレッシュするのに絶好のタイミングです。「冬から春」へと移り変わる立春に合わせて断捨離をすれば、心も体も軽やかになるでしょう。
また、心地のよい春を迎える準備として、風通しをよくするために家具の配置を見直すのもよいかもしれません。
室内がすっきりしたら、雛祭りの飾りつけを始めてみませんか。準備の時期は、立春から2月中旬くらいまでが適しています。
春の気配を感じながら、穏やかに季節の移ろいを楽しみましょう。
梅は、「春告草(はるつげぐさ)」とも呼ばれ、立春を象徴する花として知られています。梅のほかにも、春を印象付ける植物(菜の花、ミモザ、沈丁花、アネモネ、フリージア、パンジーなど)を飾ることで、部屋全体が春の訪れを感じられる華やかな空間になります。
新しく観葉植物を迎えたり、春らしさを演出する寄せ植えを室内に飾ってみるのもよいでしょう。ガラス容器の中で植物や小さな生態系を育てるインテリアガーデンのひとつであるテラリウムでは、小さくて可愛らしい春の草原や森の風情を味わうことができます。また、スワッグやアートフラワーは手入れが不要なので、手軽に春の雰囲気を楽しめます。
玄関や窓辺だけではなく、洗面所やトイレなどの小さな空間にも、さりげなく春を取り入れるのもよいですね。
ちょっとしたアイデアで、どんな場所でも季節を感じることができ、日々の生活がより豊かで明るくなります。
春の伝統色として親しまれている梅や桜、新緑をモチーフにした柔らかく淡い色合いを取り入れるのがおすすめです。代表的な色には、桜色(淡いピンク)、若草色(明るい黄緑)、菜の花色(柔らかな黄色)、藤色(薄紫)などがあります。これらの色は、生命の芽吹きや季節の巡りを印象付け、春の優しさを感じさせるだけではなく、日本の季節感を大切にした美意識も表します。
さらに、花柄や葉柄、蝶などのモチーフを取り入れると、空間がより春らしく彩られます。クッションやベッドカバーなどのファブリックに取り入れるだけでも、部屋全体が華やかになります。また、レース模様をプラスすれば、軽やかさとともにエレガントな雰囲気を作り出すことができます。春らしい色や柄を用いたガーランドを飾ると、空間に可愛らしさが加わります。
テーブルウエアを春仕様に変えてみるのもおすすめです。例えば、箸置きやランチョンマットを春らしいデザインや色合いにするだけで、食卓が明るくなり、自然と笑顔があふれる空間になるでしょう。
インテリア雑貨を季節に合わせて変えることで、手軽に雰囲気を一新できます。春らしいアイテムを取り入れれば、部屋全体が明るく華やかな印象になります。
例えば、窓辺にサンキャッチャーを吊るすと、太陽の光が反射して室内に虹色の美しい模様が広がり、春の陽射しを楽しめます。また、春を感じさせるハーバリウムなどを飾ることで、彩りと季節感がプラスされます。
キャンドルライトやテーブルライト、花柄や葉柄のランプシェードなどで、穏やかな春を表現するのも素敵ですね。
立春から春分までの間は春一番が吹く時期とされ、本格的な春の訪れは少し先になります。そんな中、一足先に住まいで春の兆しが感じられる空間をつくることで、気持ちも明るく前向きになるでしょう。
まずは、自分好みのアイテムを加えるなど、簡単な工夫から始めてみませんか?毎日を自分らしく快適に過ごすためのヒントとして、ぜひ取り入れてみてください。