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バウスマガジン

2025.08.29

BAUSのある街

「暮らす」を大切にしているから、 人のつながりも心地よい「杉並永福」

 渋谷・吉祥寺を結ぶ京王井の頭線沿線のなかでも、ファミリー層から人気の高い杉並区・永福エリア。
 その西側に位置する西永福駅は、渋谷駅へ約15分、新宿駅へ約16分と、抜群の利便性を誇ります。
 高層ビルの代わりに、高く広がる空と緑が守られてきた永福には、「人が豊かに暮らすための街」という価値観が息づいています。

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  • 吹き抜ける風と、野鳥の声に
    包まれる和田堀公園

     緑豊かな永福の街のシンボル的存在として、多くの人に親しまれている和田堀公園。善福寺川に沿って東西に延びている公園のほぼ中間にある和田堀池の周りには、武蔵野の原風景を思わせる美しい木立が広がっています。
     一歩足を踏み入れると、木々の濃い緑と静けさに包まれ、その心地よさに、思わず深呼吸をしてしまうほど。

     訪れる人たちの過ごし方もさまざまで、緑道で昆虫を見つけては、嬉しそうにそれを両親に知らせている男の子や、水辺のベンチに座り野鳥を観察している男性、談笑しながら水彩画を描いている2人組の女性など、自分なりのスタイルをそれぞれに見つけて楽しんでいる様子でした。

     和田堀公園は、西永福駅から自転車で6分ほどの距離ですが、有料の駐車場もあるので、バーベキュー広場の利用など荷物が多いときは車で来園できるのも魅力です。
     自然の織りなす風景を満喫したいなら、善福寺川緑地を散策するのもおすすめ。春の桜並木はもちろん、川の流れを眺めているだけでも心が満たされていくのを実感できるはずです。

  •  また、公園内には、子ども向けの遊具エリアが複数点在しています。東側・第二競技場近くにある遊具エリアには、秘密基地のようなユニークなデザインの複合遊具があり、子どもたちが元気に走り回っていました。
     西側には飛行機型のジャングルジムや芝生広場などがあり、何度訪れても飽きることなく、毎回、違った楽しみ方を発見できそうです。

     さらに、善福寺川沿いを阿佐ヶ谷方面に向かうと、自転車や足踏みゴーカートに乗って交通ルールを学べる杉並児童交通公園があります。
     園路には信号機や踏切、東京駅を模した駅舎が再現されており、大人でもちょっぴりワクワクしてしまう世界観です。

     ここは遊び場としてはもちろん、子どもたちが友達と待ち合わせをする場所にもなっているようで、午後になると学校を終えた小学生が集まり始め、一気に賑やかに。
     そんな光景からは、「子どもが自由にのびのびと遊べる場を守っていく」という、街づくりに対する温かな想いを強く感じることができました。

  • 「八幡さま」のお社で
    悠久の神秘に触れてみる

     和田堀公園と並んで地元の人に愛されている大宮八幡宮は、1000年近い歴史を誇り、子育て・安産・縁結びの神様としても有名な神社です。

     訪れてまず感動するのは、表参道の入口から眺めるお社の美しさ。鳥居の朱と、両側に広がる森の緑のコントラストはとても神秘的で、パワースポットとしても人気が高いというのも納得です。
     境内にはお宮参りのご家族もいて、おくるみに包まれた赤ちゃんを愛おしそうに抱くその姿に、行き交う人も笑顔を浮かべていました。

     毎年9月に行われる大宮八幡祭り(秋の大祭)では、参道にさまざまな屋台がずらりと並び、多くの人で賑わいます。
     特に見どころなのが「神輿合同宮入り」で、氏子の掛け声とともに本殿前に9基の神輿が集まる光景は圧巻とのこと。

     こうした日本古来の文化や歴史を、日々の暮らしのなかで身近な存在として触れることができるのは、現代においてとても貴重なことなのかもしれません。

  • 駅前が、心やすらぐ居場所になる。
    スペシャルティコーヒーの専門店

     西永福駅の南口を出てすぐの右手にあるのは、こだわりのスペシャルティコーヒーが味わえるカフェ「23COFFEE」です。
     2025年3月にオープンしたこちらのお店は、オーナーの永安さん自らが、豆の仕入れから焙煎までを行っており、オーダーごとに一杯ずつ、ていねいに淹れてくれるスタイル。

     スイーツも全て永安さんの手作りで、定番のレモンケーキやキャラメルバナナブレッド以外に、ティラミスなど期間限定のスイーツもあります。
     友人と一緒に来店していた常連の女性は、「レモンケーキが好きで、来ると必ず頼んじゃいます!」と教えてくれました。

     大学生時代にコーヒーショップでアルバイトをしていたという永安さん。
     「ちょうどその頃、豆の産地や焙煎、抽出技術にまでこだわり、ワインのようにコーヒーを味わう、“サードウェーブコーヒー”と呼ばれるカルチャーが日本に入ってきて。そこでコーヒーの芸術性に興味を持ったのがきっかけで、好きなことを掘り下げていったら、自分がやりたいスタイルのイメージが少しずつ見えてきたんです」と、原点を振り返ります。

  •  シームレスな空間が印象的な内装も、こうしたイメージを反映させているのだそう。
     「特に、お客様との距離感を意識しています。お話をしたいタイプの方もいれば、静かに過ごしたい方もいるので、座る場所によって過ごし方や気分を変えられるよう、知り合いの設計士さんと一緒に考えました。僕なりにこだわってはいますが、お客様には気負わずにコーヒーを楽しんでもらえたらうれしいです」(永安さん)

     おいしいコーヒーだけでなく、そこで過ごす時間を演出してくれる「23COFFEE」は、きっとお気に入りのサードプレイスになるはず。
     テイクアウトやペット同伴も可能なので、シーンに応じて使い分けができるお店です。

    【お店情報】
    23COFFEE(トゥエンティースリーコーヒー)
    東京都杉並区永福3-34-11
    営業時間:平日8:00~17:00、土日祝9:00~18:00/定休日:火・水
    公式インスタグラム:
    https://www.instagram.com/23coffee_eifuku/

  • 畑の「季節」をそのまま届けたい!
    食卓の主役になる、力強い野菜たち

     西永福駅・南口エリアには、ほかにも魅力的なお店が数多く並びます。そのひとつが、採れたての野菜を群馬県からお届けしている「草木堂野菜店」です。

     代表の甲田さんは群馬県在住。元々、地元の農家さんと知り合いだったこともあり、「農家さんとお客様をつなぐ存在になれれば」と、都内での販売を行う「草木堂野菜店」を設立したとのこと。
     昔ながらの品種やイタリア野菜、カボチャの花など、スーパーではあまり見かけない珍しい商品もありました。

     「私たちが大切にしているのは、畑の“季節”をそのまま届けるという点です。例えば、夏のナスは旬なので瑞々しいですが、名残の季節になると皮が厚くなってきます。でも皮をむいて食べると、また違ったおいしさがあるんですよ。“皮が硬いから食べない”ではなく、その時期だからこその味わい方を、ぜひ知っていただければ」(甲田さん)

     「農家や生産者の声を届けることも、自分たちの役割です」と、笑顔で語っていた甲田さん。スタッフの女性も明るく、こうした野菜の知識やおいしく食べるコツを教えてくれました。
     群馬の豊かな風土で育った野菜は、どれも食卓の主役になるほどの「力強さ」を感じます。畑の情景を思い浮かべながらいただく料理は、食事の時間をより豊かなものにしてくれるでしょう。

    【お店情報】
    草木堂野菜店
    東京都杉並区永福3-35-9
    電話番号:070-6527-8083
    営業時間:月・水・金14:00~19:30/定休日:火・木・土・日・祝日
    公式サイト:https://kusakido.com/

  • 永福町駅から西永福駅方面へ、
    歩いて楽しむ寄り道グルメ

     西永福駅のひとつ隣にある永福町駅は、駅直結の商業施設「京王リトナード」をはじめ、商店街が充実しているエリアです。
     永福町から西永福までは歩いて約13分と、寄り道するにはちょうどよい距離。あえて永福町駅で降りて、気になるお店を覗きながら帰るのもおすすめです。

     駅周辺には、奥多摩にある人気ブルワリー「VERTERE(バテレ)」のタップルームとして2024年にオープンしたビアバー「VERTERE Eifuku Taproom」や、「ピザ百名店」に選ばれた「マッシモッタヴィオ」など、魅力的な飲食店がずらり。ディナーをテイクアウトすれば、自宅へ向かう足取りも軽くなってしまいそう。

     お天気の良い日なら、京王リトナードの屋上庭園「ふくにわ」でひと休み。高層ビルが少ない永福エリアだからこそのパノラマ絶景が広がり、富士山や新宿のビル群までもが臨めます。
     壮大な都心の風景と空、目の前には美しく手入れされた庭園の植物と、そこにいるだけで心が澄み渡るような、贅沢なスポットです。

    【お店情報】
    京王リトナード 永福町
    東京都杉並区永福2-60-31
    公式サイト:https://ekishop.keio-sc.jp/eifukucho/

  • イタリアパンの専門店で、
    異国の文化を食べて感じる

     永福町駅から西永福駅方面へと向かう井の頭通り沿いには、イタリアパンと郷土菓子のお店「PANIFICIO VIVIANI(パニフィーチョ ヴィヴィアーニ)」があります。
     イタリアのパンというと「フォカッチャ」が有名ですが、お店のスタッフの方によると、実は地域によって多種多様なのだそうです。

     「イタリアは南北に長い共和国なので、北と南では食文化が大きく違うんです。南のシチリアなどは海を隔てた隣国がアフリカなのでゴマを多用したパンやお菓子、逆に北部になるとしっかりとしたお肉料理や隣国ドイツ系の料理に合うようなシンプルなパンが多いですね」(スタッフ)
     店内の棚には、こうした食文化や歴史的な背景を踏まえたパンの説明が書かれていて、地域ごとの特色を知る機会にも。

     ラインアップのなかでも一番人気は、ふわふわのドーナツ生地にクリームを詰めた「ボンボローニ」です。
     「イタリアでは、朝食に甘いパンとエスプレッソという習慣があって、ボンボローニはその定番です。日本ではドーナツがブームになっていますが、うちはイタリアのパン屋さんの定番商品として始めました」(スタッフ)
     ボンボローニはカスタード、チョコ、ピスタチオの3種類。じっくりと発酵させた生地を揚げており食感が軽いので、ペロリと食べられます。

     本場の味を知る外国のお客様にも支持されており、桜の季節や週末には和田堀公園へ行く途中にパンを購入する方もいるなど、多くの人に愛されています。

    【お店情報】
    PANIFICIO VIVIANI(パニフィーチョ ヴィヴィアーニ)
    東京都杉並区永福4-5-18
    電話番号:03-6379-1366
    営業時間:水~金10:00~19:00、土日祝日9:00~18:00/定休日:月・火(※月曜祝日の場合、火・水)
    公式インスタグラム:
    https://www.instagram.com/panificio_viviani/

  • ちょっと特別な日は、駅前で
    待ち合わせてフレンチディナー

     最後にご紹介するのは、西永福駅前にあるフレンチバル「刻ノ音(ときのおと)製作所」です。
     オーナーシェフの東(ひがし)さんは、浜田山に10年ほど住んでいて、沿線の街の雰囲気が好きだったのもあり、西永福でお店をオープンしました。

     店名の由来を聞くと、「刻」はお店で過ごしてもらう時間。「音」はそこで交わされる会話。その会話から生まれるものや、自身が料理人という意味を込めて「製作所」としたそうです。

     「お客様に“時計屋さんかと思った”と言われたこともあります(笑)。外観から敷居が高そうと思われる方もいるかもしれませんが、全然そんなことありません。僕自身がワイン好きなのでワインにも力を入れていますが、飲めない方も料理を楽しんでいただきたい。おひとりで通われる女性の方もいらっしゃいますよ」(東さん)

     その言葉どおり、フレンチをベースにした東さんの創作料理は、どれも手が込んでいるのにカジュアルに楽しめる価格設定です。
     ちょっと特別な日や「自分にご褒美」という気分の日には、ぜひ駅前で家族と待ち合わせて、素敵なフレンチディナーを。

  •  カウンターの向こうで腕をふるう東さんを見てまず驚くのは、その調理工程の多さです。
     「フレンチは出汁やソースを一から作るので、どうしても工程が細かくなるんです。ワンオペなのでお待たせしてしまうこともあるのですが、そういうスタイルを好意的に受け止めてくださるお客様が多く、本当にありがたいし、うれしく思っています。個人店のビストロだからこそ、自分の味をつくっていかないと意味がないですからね」(東さん)

     そう話しながらも、常に調理をしている東さん。その速さとスマートな所作はつい見入ってしまうほどで、料理を待っている時間も苦になりません。
     この日、出していただいた自家製テリーヌや米ナスとモッツアレラのステーキ、ホウレンソウのブーレットなど、どれも絶品で白ワインとの相性も最高でした。

     いずれはイベントや催事にも挑戦したいという「刻ノ音製作所」。東さんが好きなローズマリーをあしらった看板にランプが灯っていたら、とびきりの「刻」と「音」に出逢えるチャンスです。

    【お店情報】
    刻ノ音製作所(ときのおとせいさくじょ)
    東京都杉並区永福3-37-6
    電話番号:03-6379-2898
    営業時間:金~日限定ランチ11:30~15:00、ディナー18:00~24:00(※料理L.O.は22:00、以降はワインバータイムとなります)
    定休日:月(※最新の営業時間・定休日は、インスタグラムに掲載)
    公式インスタグラム:
    https://www.instagram.com/tokinoto_/

取材協力:株式会社 京王SCクリエイション
取材・文:秋山美津子(Dripword)
※掲載の情報は2025年8月時点のものです。
※記事内で紹介している所要時間は目安です。

PICK UP この街のBAUS

バウスガーデン杉並永福

京王井の頭線「西永福」駅徒歩3分
京王井の頭線急行停車駅「永福町」駅徒歩8分 2駅利用可
第一種低層住居専用地域×全邸建物面積100㎡以上の戸建てプロジェクト
  • 予定地

    東京都杉並区永福3丁目176番10他(地番)

  • アクセス

    京王井の頭線「西永福」駅徒歩3分
  • 総戸数

    4戸